証券アナリストの仕事と資格
証券アナリスト
証券アナリストとは、企業の経営状態や国内外の政治・経済情報など、多くのデータを調査分析して、株価や金融の動向予測を行う専門家です。
株価は毎日変化しており、どの会社に投資すれば良いのか判断は難しく、リスクも常につきまといます。そのため、証券会社では株価の売買にあたって、証券アナリストの分析をもとに戦略を立てます。
一般の投資家へは、証券会社の外務員などがアドバイスを行いますが、この場合のアドバイスも証券アナリストの意見をもとにしていることが多いようです。
アメリカでは、フリーで活躍する証券アナリストがいますが、日本ではごくまれで、ほとんどの証券アナリストは証券会社や銀行などに所属しています。
証券アナリストになるには、日本証券アナリスト協会が実施している通信講座を受講したあと、証券アナリストCMAに合格するのが一般的です。
大卒程度の学力が必要で、経済学部や商学部などが有利となっています。証券アナリストの資格を持っていると、企業によって優遇されるケースがあります。
必ずしも給与に反映されるということはありませんが、仕事を行う上で知識を役立てることができます。
証券アナリストには、金利の動向など数字だけを見るのではなく、人々がどんな日常生活を送っているのかなどにも目を向けます。
色々な情報から分析する能力や情報収集力が必要でしょう。また、パソコンを長時間集中してみることが多いので、根気と集中力も必要です。
資格名 |
証券アナリスト |
---|---|
分類 |
民間資格 |
受験資格 |
特になし |
試験内容 |
<一次試験>ポートフォリオ・マネジメント、証券分析、財務分析、経済 |
試験日 |
<一次試験>4・10月 |
試験料 |
<一次試験>会員48,000円、一般54,000円 |
試験地 |
札幌、仙台、東京、大阪、名古屋、金沢、広島、福岡、ロンドン、ニューヨーク、香港 |
合格率 |
<一次試験>45% |
問合せ先 |
(社)日本証券アナリスト協会 03-3666-1511 |
投資ストラテジスト
投資ストラテジストとは、投資に関しての戦略を考えるスペシャリストです。
証券アナリストの予想などをもとにして、経済や相場の環境、企業動向、需給要因などから相場のトレンドを全体的にとらえることで、資産分配や投資戦略についてのアイデアを出します。
投資家やファンド・マネージャーにとって、高度な視点からアドバイスしてくれる心強い専門家です。ただ、分析などが当たらないということももちろんありますので、難しい部分があります。
最終的には、投資家本人に判断してもらうよう助言することも大事。証券関係の投資ストラテジストは、エコノミストとして、経済情勢一般を分析するということもします。
投資ストラテジストになって、投資に関する腕試しをしたいという方は、最初から投資ストラテジストの仕事に就くのは難しいことなので、まずはじめに証券アナリストになり、経験と実績を積みながら投資ストラテジストとして必要な知識を身につけ、キャリアを積んでいくことが大事です。
証券アナリストとは、個別株やセクターなどの分析や調査を行って投資判断を行う専門家のことです。投資ストラテジストの就職先としては、投資顧問会社や、投資信託銀行、投資信託会社、外資系証券会社などがあります。