金融ディーラーとは

ディーラーの仕事と資格

金融ディーラーの仕事

金融ディーラーとは、銀行や証券会社などに所属し、顧客から預かった債券や株を売買して、その差益から利益を生み出す職業のこと。

株や債券、為替の相場は、24時間世界中で刻々と変化していて、その相場の動きを見ながら、金融ディーラーは、瞬時の判断で何十億~何百億もの大きなお金を動かすことになります。

外貨を売買する外国為替ディーラー、外貨の賃借に携わるマネーディーラー、債券を売買するボンド・ディーラーなど、仕事内容によって呼び名が変化するのも特徴。

金融ディーラーは、大きなお金を動かすために、相当な緊張感やプレッシャーを受けます。その緊張感やプレッシャーに負けない精神力と金融知識・ディーリング技術を磨き、世界各国の社会情勢や経済情勢に敏感で、判断力、洞察力が求められます。

金融ディーラーになるには、特に資格は必要はありませんが、その多くは大学で経済学や金融の基礎を学び、銀行や証券会社、保険会社などに就職し、ディーリング部門(金融機関が為替や債権の売買や証券取引を行うこと)に配属され、金融ディーラーとなります。

常に状況が変化するので、経済ニュース、株式市場、商品市場などに対し、常に敏感になっていることが大切です。

そして、絶え間ない勉強や人脈形成の強化が求められる。

為替ディーラー

為替ディーラーとは、顧客から預かった外国為替を売買することによって差益を出すようにする専門家です。女性の為替ディーラーも多く見られるようになりました。

電話一本で何億という単位の巨額資金をすばやく判断し、売買を行います。相場が激しいときは、数秒単位で何億円といった損益が発生することもありますので、かなりの重圧感と緊張感がともなう仕事です。別名「外為ディーラー」や「FXディーラー」とも呼ばれます。

どんなときでも冷静な判断力、気持ちの切り替え、強いストレスに耐えられる精神力、度胸がある人が向いているでしょう。

顧客との信頼関係も大切で、定期的に訪問を行い情報提供を行うコミュニケーション能力も必要です。為替ディーラーの知識としては、ドルの相場や国際情勢など幅広い経済知識が必要となります。

為替ディーラーになるには、はじめは先輩と組んで一緒に仕事をしていきながら経験をつんでいきます。

資格は必要ありません。収入については、契約ディーラーの場合、相場は差額売買の10%となっており、1億円利益を出したとしたら、1000万円の収入が入りますが、1億円の損が出てしまったら1000万円を支払わなければなりません。

仕事中は夜も眠れないほどの激務といわれています。